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海外であった福祉のお話

第2回目は「普段あまり調べなさそうな、海外での福祉活動事例」を紹介いたします。

これはアメリカ・イリノイ州にお住まいのマーガレットさんのお話です。

彼女は重度の発達障がいのある方で、65歳まで大人数で過ごす大規模施設で生活していましたが、大規模な施設(数百人規模)ということもあり、スタッフ不足や大人数ゆえの問題を抱えていました。
施設の閉鎖後、65歳となっていた彼女は地域統合型のグループ施設に新しく越してきました。

これは日本でいうところのグループホームなど、地域社会の中で生活する場所だと思います。

24時間のケア体制というのはこれまでの施設と変わらないのですが、この新しい生活環境では自分の部屋でくつろいだり(彼女にとっては2歳以来初めて自室だそうです)、音楽を聞いたり、他のハウスメイトと過ごしたり、一緒に外出したりなど、ご自身で生活を豊かにする方法を選び生活されているようです。

地域社会への統合は、障がいのある人々に平等、機会、そして生活の質の向上をもたらします。研究によると、重度の障がいがある人であっても、一人ひとりに合わせた生活プランがあれば、地域社会で幸せで安全な生活を送ることができると、彼女の支援者は述べておられます。

出典) The Going Home Coalition  -Margaret’s Story-